フローリングのリフォームで上張りをするメリット・デメリットとは?

フローリングのリフォームで、上張り(重ね張り)を考えている方も多いでしょう。この上張りにはメリット・デメリットの双方があるので、それぞれ比較して検討することが重要です。今回は、フローリングの上張りを検討中の方に向けて、上張りのメリット・デメリットについて解説します。施工後に後悔することがないよう、きちんと押さえておくようにしましょう。

1. フローリングリフォームで上張りをするメリット

フローリングの上張りにはさまざまなメリットがあります。コスト節約や工期の短縮、施工時の騒音抑制などが代表例です。それぞれの詳細を、次項で詳しく見ていきましょう。

1-1. 作業工程が少ないため費用の削減につながる

フローリングの上張りは、基本的に既存の床に新しい素材を張るだけなので、床の解体費や床材の処分費がかかりません。一方、張替えの場合はフローリングを剥がし、新しいものに付け替えます。床を丸ごと交換する以上、相応の費用がかかります。

1-2. 工期も短くなる

フローリングの上張りは、既存の床を剥がす手間がかからないため、工期も短めに設定されます。たとえば8畳以内なら、1日かからないケースも少なくありません。
リフォームの工期中は、騒音で悩まされる、住宅に住めなくなるといった生活上の制約を受けます。実家で暮らすほか、ホテルなどの仮住まいをする方も少なくありません。工期を短くできるのは、リフォームにおいて重要なポイントといえるでしょう。

1-3. 施工時の騒音が少ない

フローリングの上張りは、施工時の音が大きくなりすぎないこともメリットです。重ね張りでは床の解体を行わないので、床を剥がすときに発生する騒音もほとんど出ません。
施工時の騒音が少なければ、周辺住民への迷惑も最小限に抑えられます。周辺住民には施工前に挨拶周りをするのがマナーであり、一定の理解を得られるかもしれませんが、大きな音が苦手な方もいるかもしれません。近隣住民とのトラブルを未然に防げるのも上張りのメリットといえるでしょう。

2. フローリングリフォームで上張りをするデメリット

フローリングの上張りには魅力的なメリットがある一方、注意しなければならないデメリットもあります。たとえば、床を重ねることで段差ができる点や、床鳴りの解消が難しいことに注意が必要です。それぞれのデメリットの詳細と対処法について、詳しく見ていきましょう。

2-1. 段差ができる可能性がある

まずは、上張りによる段差の発生リスクに気をつけましょう。部屋の特定部分だけを上張りすると、場所によって高さが変わります。高さが変わるせいで、ドアの開閉ができなくなるなどのトラブルが発生することも珍しくありません。
段差対策として、なるべく薄いフローリングにしてもらうよう、業者に依頼しましょう。また、敷居との間に見切り材を詰めることでも不要な段差をなくせます。床の上張りを検討している方は、施工前に段差への対処法を考えておきましょう。

2-2. 床鳴りの解消は難しい

フローリングの上張りでは、床鳴りの解消が難しいとされています。床鳴りの主な原因は、乾燥による収縮や湿度による膨張であり、新築の建物でもまれに起こります。また、床鳴りはフローリングと土台の剥がれや釘のこすれなどでも起きるので、あまりにもひどい場合は張替えを検討してみてください。
比較的小さな床鳴りはさほど気にする必要はありませんが、床のダメージが目立っている場合は要注意です。場合によっては上張りが逆効果になるおそれがあるので、不安な方は業者に相談してみましょう。

2-3. 床材の下をチェックできない

フローリングの上張りでは、床材の下をチェックできない点に注意が必要です。既存の床に新しい素材を重ねる場合、下地チェックの工程がないからです。
先述した床鳴りをはじめ、気になる点がある場合は業者に床下の状況をチェックしてもらいましょう。その結果を踏まえて、上張りと張替えのどちらにするのかを決めるようにしてください。

3. まとめ

フローリングのリフォームをするとき、上張りを選ぶとさまざまなメリットがあります。予算を抑えられる、短期間で施工が終わるといった点が大きいでしょう。一方、段差によってドアの開閉トラブルが起きてしまう可能性があるので、フローリングの上張りを実施する際には信頼できる業者に一度相談することをおすすめします。 「株式会社丸昌」は、関西エリアを中心にリフォーム工事を行っている会社です。キッチンやトイレといった水回りのリフォームをはじめ、床の上張りに関する施工も承っております。費用に関するご相談も随時受け付けておりますので、ご自宅の床に気になることがあればぜひ一度ご連絡ください。