リビングの横に和室が設けられている間取りは多いものの、和室は必要ないという方も多いようです。そのため、リビングと和室を一体化するリフォームに興味を持つ方が増えています。しかし、一体化の方法によって使い勝手も違ってくるでしょう。ここでは、リビングと和室を一体化するメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
1.リビングと和室を一体化するメリット
リビングと和室を一体化する主なメリットは、次の3つです。それぞれのメリットについて解説していきますので、参考にしてください。
1-1.リビングが広くなる
リビングと和室を一体化することで、壁や仕切りによる制約がなくなり、広々とした空間が生まれます。広い空間を有効活用できるため、家具を配置する際にも柔軟性が生まれるでしょう。大きめのソファーを置くなどしてくつろげる空間を作り、部屋の中で過ごす時間が、よりリラックスできるものになります。
1-2.和室がリニューアルされおしゃれな雰囲気になる
伝統的な和室の場合、少し古臭い雰囲気になりがちですが、リビングと一体化することで和室がリニューアルされ、おしゃれな雰囲気に変えられます。和室部分を仕切りで区切れるようにする場合でもデザインコンセプトをまとめることで、和室もリビングと同様のモダンな雰囲気に仕上げられるでしょう。
1-3.畳や障子のメンテナンスが不要になる
リビングと和室を一体化することで、畳や障子を取り払い、よりメンテナンスが容易なフローリングやモダンな窓を採用できます。これにより、畳の交換や障子の補修といった、煩わしいメンテナンス作業を不要にできるでしょう。
2.リビングと和室を一体化するデメリット
リビングと和室を一体化するデメリットは、次の2つがあげられます。
2-1.気軽に寝転べるスペースがなくなる
和室を洋式にしてリビングと一体化することで、気軽に寝転べなくなるのがデメリットです。和室は床に寝転んだり、座ったりすることを目的として設計されています。リビングとの一体化によって洋風化することで、和室の機能性が失われてしまうでしょう。
2-2.子どもの遊べるスペースがなくなる
畳はクッション性があるため、転んでも衝撃はそれほど大きくありません。また、フローリングのようにつるつるしていないため、転倒のリスクも少ないです。リビングと和室を一体化するデメリットは、子どもがのびのびと遊べるスペースがなくなることです。
3.仕切りは残す？リビングと和室を一体化するリフォームの事例
リビングと和室を一体化するリフォームは、さまざまな方法があります。リフォームの一般的な事例としては、次の3つがあげられます。
3-1.1つの大きな洋室にする
リビングと和室を一体化するリフォームで主流なのは、和室をつぶして1つの大きな洋室にする方法です。通常、リビングと和室はふすまで仕切られているため、壁を壊してリフォームする必要はありません。耐震強度への影響もほとんどないため、気軽に行えるのが魅力です。家族でゆったりくつろげるリビングを求める場合に向いています。
3-2.和室を洋室化して仕切りは残す
和室を洋室化して仕切りは残す方法も、リビングと和室を一体化するリフォームでは一般的です。仕切りを残さず一体化した場合、もともとリビングが広い場合は広すぎて使い勝手が悪くなるケースもあります。また、二人暮らしなど居住人数が少ない場合は、広すぎて持て余してしまいます。仕切りを残すことで、来客時に来客用の部屋として使ったり、仕切りを開けてハウスパーティーに使ったりなど、目的に合わせて使えるので便利です。独立した部屋として使用したい場合は、仕切りを残すのがよいでしょう。
3-3.和室の段差をなくす
物件によっては、和室がリビングよりも一段高く作られているものがあります。リビングと和室を一体化するリフォームで、段差をなくして用途を広げるという方法もあります。和室を洋室に変えなくても、テイストを合わせることで統一感のある空間になるでしょう。和室は嫌いでないけれど段差が不便、おしゃれな和室なら問題ないという方に向いている方法です。
4.まとめ
リビングと和室を一体化すると、広々としたリラックスできるリビングにリフォームできます。また、和室は畳やふすまなどお手入れが面倒なものの、洋室に変えることでお手入れも楽になるでしょう。リフォームの方法も、広い1つの洋室にする、和室を洋室化して仕切りを残す、和室の段差をなくして用途を広げるなどいろいろな方法があります。家族構成やライフスタイルに合わせて、リフォームするとよいでしょう。
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