トイレを選ぶ際には、タンクの有無をまず考慮する必要があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、最近ではタンクなしのタンクレストイレが人気です。しかし、タンクレストイレにもデメリットがあるため、リフォームなどでトイレを交換する際には慎重に検討することが重要です。ここでは、タンクありトイレとタンクなしトイレの特徴を比較しましたので、トイレ選びの参考にしてください。
1.タンク式とタンクレスの特徴と違いについて解説
タンク式とタンクレスとでは、タンクの有無だけでなく、仕組みについても違いが見られます。
1-1.タンク式の特徴
タンク式とは便器と便座、タンクがセットになっているトイレのことです。一般的には便器の後ろ側にタンクを配置します。タンクには一定量の水を溜められ、この水を使ってトイレを洗浄する仕組みです。リフォームする際、慣れ親しんでいるとの理由で、タンク式を引き続き使用する家庭も多いようです。
1-2.タンクレスの特徴
2000年代に入って徐々に増加しているタンクレスは新しいタイプのトイレで、貯水タンクを設置する必要がないのが大きな特徴です。タンクレスの場合、一時的に水を溜めるタンク式と違って、水道管から直接水を引き、水圧を使って洗浄する仕組みになっています。タンクを設置する必要がなく、場所を取らずスマートなトイレにできるのが魅力です。
2.タンクの有無、それぞれのメリットデメリットについて解説
タンクの有無、どちらのトイレが良いかは、一概に正解の出せない問題と言えます。というのも、それぞれにメリットデメリットがあるからで、主な特徴についてここで挙げてみました。タンクの有無で迷っているのであれば、以下のポイントを踏まえて判断してください。
2-1.タンク式のメリットデメリット
タンク式のメリットとして見逃せないのは、費用を安く抑えられる点です。リフォームした場合、安ければ10万円台で設置することも可能でしょう。タンクレスの場合、設置するモデルにもよりますが、数万円から15万円近く高くなってしまうかもしれません。また、タンクの部分は手洗いになっているので、トイレを流すときにその場で手を洗うこともでき、衛生面のメリットもあります。
水を貯めて排水するタンク式の場合、水の流れが強いと言われています。このため、タンクレストイレと比較して詰まりにくくなるのもメリットの一つです。タンク式からタンクレスにリフォームした後で、「トイレが詰まりやすくなった」という口コミもしばしば見られます。トイレの配管が古かったり、高層階で水圧があまり強くなかったりする場合にはタンク式の方がおすすめでしょう。
タンク式のデメリットとして問題なのは、スペースが必要な点です。タンクを設置するには奥行きでおよそ10cm、高さ30cm程度のスペースを確保しなければなりません。タンクを設置する分、掃除がしにくく、手の届かないところの出てくる可能性があるのがデメリットと言えるでしょう。
2-2.タンクレスのメリットデメリット
タンクレストイレを設置するメリットとして大きいのは、タンクを設置する必要がない分、省スペースでスッキリしたトイレにできる点でしょう。圧迫感がなく、広々したスペースにしたいと思っているのであれば、タンクレスがおすすめです。タンク式の場合、タンクに水を溜める必要があるので、連続して使用できないのが難点です。タンクレスの場合、連続使用可能で、節水効果も期待できます。
タンクレストイレのデメリットとして、高層マンションなどでは設置できない可能性がある点です。高層階になると水圧が低く、水を引っ張ってこられない可能性があります。もし高層階でタンクレストイレを使用する場合、水圧を補うための装置を別途で設置しなければならないかもしれません。タンクレスは水洗する際に電力を使用するので、停電時に使用できないのもデメリットです。停電が発生すると、バケツなどに水を汲んで流さねばなりません。
タンクレスの場合、温水洗浄便座も一緒に装備されているモデルが多いのもデメリットになるかもしれません。というのも温水洗浄便座が故障した場合、単体で交換できないからです。便器のユニット全体の交換が必要になるので、費用もかさむ恐れがあります。
3.まとめ
トイレを選ぶ際には、タンクの有無をまず考慮する必要があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、最近ではタンクレストイレが人気です。しかし、タンクレストイレにもデメリットがあるため、リフォームなどでトイレを交換する際には、慎重に検討することが重要です。
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