住宅は新築から時間を経過すると建物の各部分で不具合が出てくることもあります。そのような中、古い家をリノベーションする方が急増中です。近年、急速にリノベーション技術が進化したこともあり、リノベーションで新築と同じように、最新の快適で便利な住環境が得られるようになりました。またリノベーションは、利用できる建築材は継続して使用するだけにSDGsの面からも推奨されます。そのような古い家のリノベーションについて紹介します。
1.リノベーションとは
最初にリノベーションについて紹介しましょう。リノベーションは英語で「renovation」になり、英語本来の意味は、（古い建物の部屋や施設などを）修理・修復・改築・革新・刷新などの意味があります。現在使われているリノベーションは、改装、改良するという意味合いが強くなっています。
最近の建築業界でリノベーションが実施されるケースは、「古いものを新しくし、よりいっそう価値のあるものにする」ケースが多くみられるのです。古い家に、時代に合うような最新の機能を加え、家の暮らし全体をより便利により使いやすく、より快適になるようにする改築です。
具体的には、水道・電気・ガスなどの生活の基本となるライフラインを、最新機能を備えた設備にして、家庭内のIT環境も整備します。従来の設備を刷新して快適な暮らしが可能となる、現代にマッチした住まいに再生するのがリノベーションです。
2.古い家をリノベーションするメリット
古い家をリノベーションすると最新設備になり、付加価値がプラスされ、建物の価値も上昇するのです。その他にも、リノベーションには多くのメリットがあります。以下でリノベーションのメリットを詳しく紹介します。
2-1.自分の希望がかなう住宅になる
リノベーションは、最新機能付きのキッチンや浴室やリビングに改築するのですが、今までの建物の基本部分は残ります。それでも、壁を取り払ったり、間取りを変更したりすることも可能で、壁や床を自分好みの色や模様に変更可能です。古い家でも自分の趣味が活かされた、昨今のトレンドの生活空間を作ることが可能です。
2-2.費用を抑えることが可能
リノベーションは最新の設備を導入できますが、建て替えを行う場合のコストと比べると、大幅に費用を抑えられます。回収する大きさや改築箇所にもよりますが、一般的には同条件の新築住宅よりも20％～30％ほど安くなるといわれています。
2-3.固定資産税が抑えられる
リノベーションは建て替えを行う場合と比べると、固定資産税は安くなる傾向があります。一般的に建物に課税される固定資産税は新築時が最も高く、築後20年を経過すると大きく低下するのです。そのため、改修前の築年数を継続して計算されるため、建て替えよりも固定資産税を抑えられるのです。
しかし、リノベーションでも「建築確認申請」の提出が必要となるような、住宅の床面積が増える大規模な改修のケースでは、固定資産税は上がるケースがあるため、注意しましょう。
3.リノベーションの注意点
メリットが多いリノベーションにも注意点があります。リノベーションの対象となる古い家は歴史があります。建てられた時代によっては法律の縛りが出てくるケースもあり、事前に知っておかなければならない大事な2つのポイントがあるのです。
3-1.1981年より前に新築された建物かどうか
リノベーションを実施する予定の物件が、新耐震基準で建てられている建物かどうか確認が必要です。1981年（昭和56年）以前に建てられた建物は、現在の耐震基準よりも緩い、旧耐震基準で建てられている物件が大部分です。そのためリノベーションでも耐震補強が必要になり、その費用が発生することになります。リノベーションを開始する前に、新耐震基準で建てられたかどうかの確認は必須項目です。
3-2.リノベーションの施工業者選びは慎重に
リノベーションは新築費用に比べれば安いといわれますが、それでもかなりの金額です。リノベーションの内容にもよりますが、発注する側はリノベーションされる内容についてそれほど詳しくないだけに、相談ができ、適正価格で正しく施工してもらえる業者を選ぶのがおすすめです。
また、古い家のリノベーションでは想定外の費用がかかることもあり、その都度、発注者は施工業者と打ち合わせすることになります。また、工事終了後に不具合が生じたときのアフターフォローも重要です。それだけ、リノベーションの施工業者選びは重要になるのです。
4.まとめ
建築資材の高騰や人手不足から、古い家を丸ごと建て直すよりもリノベーションして使いやすくする方が増えています。新築よりも費用がかからず、しかも、多機能の最新設備に入れ替えできるリノベーションは今後も需要が増えていくでしょう。
「株式会社丸昌」は大阪市住之江区にある、戸建住宅のリノベーションを得意とするリフォーム会社です。当社が最優先するのは、お住まいになられる皆様が快適に過ごしていただけるよう施工することです。
住宅のリフォームはそう何度も行うものでもなく、大きな費用もかかります。ご家庭によっては最初で最後の場合もあるでしょう。そのような皆様にとって、きわめて大事な場面に携わる以上、こちらも最適なご提案と質の高い施工をご提供させていただく所存でございます。住宅のリフォームについてはどのようなことも当社へご相談ください。
