感染症対策として、私たちの生活に定着しつつあるのがテレワークです。通勤時間を有効活用できるというだけでなく、家族と過ごす時間と仕事の時間を両立できることから高い人気を集めています。しかし、テレワークを効率よく行うためには、いくつかのポイントを押さえた上で賢くリフォームを行わなければなりません。そこで今回は、そのポイントや注意点についてご紹介します。
1.テレワークができる部屋へとリフォームするポイント
テレワークを行うためには、やはり働きやすい空間づくりを目指したリフォームが必要になります。ここでは押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
1-1.テレワークスペースをどの部屋に作るか検討する
せっかくリフォームするのであれば、効率よく作業に取り組めるようなスペースを作りたいものです。そのためには、どの部屋のどの部分にテレワークスペースを取り入れるのかを十分に検討する必要があるでしょう。たとえば、家族の介護や子どものお世話をしながらテレワークを行うのであれば、リビング内にテレワークスペースを設置する必要があります。一方で、家族に邪魔されずに作業に集中したいという場合には、間仕切りを作ったり、使用していない部屋をテレワークスペースへとリフォームしたりする必要があるでしょう。
1-2.背景に注意する
テレワークで多用されるのがビデオ会議です。なかには、1日中パソコンでビデオ会議を行っているという人も少なくないはずです。そういった場合には、背景に気を使う必要があるでしょう。たとえば、生活導線となっている場所にテレワークスペースを作ってしまうと、後ろで物音やテレビの音が聞こえたり、家族が写り込んだりしてしまう可能性があります。ビデオ会議を多く行う方は、背景が壁や本棚などになるようテレワークスペースを設置してください。
1-3.必要なスペースをしっかりと確保する
テレワークに必要なスペースは、使用しているデバイスによって異なります。たとえば、ノートパソコンやデスクトップパソコンのみという場合には、60cmから80cm程度の幅があれば十分に快適な仕事を行えるでしょう。しかし、そのほかにモニターが必要な場合や、ノートを広げて作業を行うことが多い場合には、80 cmから120cm程度の幅が必要になります。
また、作業に必要な道具や書類が多いという方は、収納スペースも同時に確保する必要があります。高い場所や足元などを活用し、仕事に必要なものを効率よく収納できるようにしておきましょう。
2.テレワークスペース向けに部屋をリフォームする際の注意点
ここでは、テレワークスペース向けに部屋をリフォームする際の注意点について見ていきましょう。
2-1.キッチン・ダイニングをリフォームしてテレワークスペースを確保する場合
キッチンやダイニングにテレワークスペースを設置すると、一気に家事効率が良くなります。しかし、パソコンや配線などがむき出しになっていると、家全体が散らかっているイメージを与えてしまいます。仕事が終わったら、きちんとパソコンやノートを見えない場所に収納できるようなスペースを確保しておきましょう。
2-2.リビングをリフォームしてテレワークスペースを設置する場合
リビングをリフォームしてテレワークスペースを設置する場合には、スペースをより有効活用できるというメリットがあります。しかし、家族が多い場合には仕事に集中しづらいというデメリットも発生するでしょう。仕事中のみパーテーション・カーテン・引き戸・可動式の本棚などでスペースを区切ることのできるようなリフォームを検討してみてください。
3.テレワーク部屋へのリフォームのアイデア
最後に、テレワーク向きの部屋へとリフォームする際のアイデアについてご紹介します。
3-1.リビングの小上がりを使ったテレワークスペース
最近では、リビングの一部に畳で作った小上がりのスペースを作るリフォームが人気を集めています。リラックススペースとしてはもちろん、子どもの遊び場、お昼寝スペースなどとさまざまな活用が可能です。そんな小上がりの一角に、カウンターでデスクを設置すれば、小上がりの部分をベンチ代わりにしながらテレワークスペースとして活用できるでしょう。子どもの勉強スペースや読書スペースとしても使用でき、汎用性が高いのが魅力となっています。
3-2.リビングに設けた半個室のテレワークルーム
子どもに目を向けながらも集中できる空間が欲しいという方は、リビングに半個室のテレワークルームを設置してみてはいかがでしょうか。半個室感覚でドアを設けないスペースにすることで、ちょうど良い距離感を実現します。また、仕切り壁の一部はすりガラスにすることで、リビングの明るさをそのまま作業ルームへ伝えることも可能です。
4.まとめ
今回は、部屋をテレワーク用にリフォームする際のポイントや注意点、さらにアイデアについてご紹介しました。テレワーク用のスペースを家に作りたいという場合には、どのような働き方が理想なのかを明確にすることが大切です。家族との距離感や生活動線などを考慮した上で、使い勝手の良いテレワークスペースへとリフォームしましょう。
「株式会社丸昌」では、テレワーク環境を整えるためのリフォームを数多く承っております。物置や書斎などをテレワークルームへとリフォームさせるのはもちろん、リビングや寝室の一角にテレワークスペースを確保するリフォームも人気を集めています。補助金を受け取るためのご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
