狭いトイレをリフォームで快適に！

広く見せるためのポイントとは？

1. 狭いトイレを広く見せるポイント

まずは、狭いトイレを広く見せるポイントについて解説していきます。どれも大事なものなので、施工前に確認しておきましょう。

1-1. スリム化された製品を選びスッキリさせる

まずはトイレの便器が小さくてコンパクトなタイプのものかどうかチェックしましょう。トイレには標準と大型の2つのタイプがあり、大型は座り心地が良いですが、その分トイレ空間を狭くさせてしまいます。大型から標準タイプに取り換えるだけでも、狭かった空間を広くすることができます。
また、標準タイプを使ってトイレが狭い場合は、さらに「タンクレス」タイプを選ぶと良いでしょう。このタンクレスタイプはタンクと便器が一体化しており、通常の便器と比べてコンパクトな仕様になっていることが特徴です。ただし、便器のサイズだけで決めるのではなく、水圧などの問題をクリアしているかどうか確認することも大切なポイントです。

1-2. 内装を工夫して視覚的に広く見せる

トイレのサイズを小さくして物理的にトイレ空間を広く見せる方法のほかに、内装の工夫による視覚的アプローチも効果的です。たとえば、壁紙を白にするだけでもトイレ空間を広く見せることができます。また、床を黒のような引き締まった色にするのも有効です。
暗い色合いの壁紙は、トイレ空間をさらに狭く感じさせるので、なるべく選ばない方が良いでしょう。これと同様に、照明もできるだけ明るいタイプのものを採用するのが無難です。また、棚の位置を高くする、清掃道具はトイレと一体化する収納場所にするなど、トイレ空間をより広く見せる工夫を行ってみましょう。

1-3. ドアを交換して出入りをスムーズにする

狭いトイレでは、ドアを交換するだけでもトイレの印象を大きく変えられます。特に内開きのドアは、トイレから出るときに狭さを感じがちですが、外開きのドアであれば開放感があり、生じるストレスも少なくなるでしょう。
また、ドア枠の下の部分がフラットなドアにすれば、転倒などの事故を防ぐことにつながります。うっかりつまずいてしまうようなことがなくなるほか、床との仕切りがない分より広さを感じられるでしょう。

2. 快適なトイレに必要なスペースとは

人によってトイレの「快適さ」は異なりますが、空間の広さがある程度なければ快適とはいえないでしょう。トイレのリフォームをする前に、快適さを感じる具体的な広さを知っておくのも大切です。次項では、どれくらいのスペースがあれば快適さが生まれるのかを解説します。

2-1. 必要最低限の広さは幅80㎝×奥行き120㎝

トイレには必要最低限の広さというものがあり、それは約0.4坪といわれています。これは、立ち座りの動作をしても、壁にぶつからないほどの空間とされています。一般的なアパート・マンションは0.4坪を目安に設計されており、そのため人によっては狭さを感じる方も少なくありません。

2-2. ゆとりが生まれる広さは幅80㎝×奥行き160㎝

ややスペースに余裕がある0.5坪ほどのトイレは、広々としたゆとりが生まれます。飾り棚を設置する、手洗い場を作るといったことも可能です。この0.5坪のトイレ空間は、アパート・マンションではなく戸建てなどに多く見られます。

2-3. バリアフリーの広さは幅120㎝×奥行き160㎝

車イスを利用するなら、0.75坪ほどのスペースを確保しなければなりません。また、介護をしやすい環境を整えるためにも、なるべくなら1坪以上の広さがほしいところです。
通常のトイレからバリアフリーのトイレにするケースでは、間取りから変更する大掛かりな工事が必要になるかもしれません。費用面なども考えなければならないため、バリアフリー化を検討している方はどんなトイレにするのかを業者と話し合ってみてください。

3. まとめ